ヤドカリと白い砂浜

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子供の頃から、ヤドカリやハマガニたちとまっ白い砂浜で、毎日のように遊んでいた。
ヤドカリは5ミリ足らずの小さなモノから、大人の握りこぶしくらいの大きなモノまで、どの浜にもゴロゴロしていた。
東京オリンピックが開催された小学3年のとき、南の島にスーパーマーケットなるものがやってきた。
そのとたん、いつも遊んでいた川が白い泡だらけになり、日をおうごとに流れる水が汚れ、川魚やカエル、ウナギ、川エビなどが少しづつ姿を消していった。
時を同じくして、砂浜にはスラッジとよばれる廃油ボールが漂着しはじめ、白い砂浜を黒い油がドロドロに汚していった。
海草は汚れ、ビニール袋や、プラスチック、発泡スチロールなどの石油加工系ゴミの類いが川岸をはじめ、海辺の砂浜にもあふれ出した。
そんな劣悪なゴミだらけの砂浜でも、ヤドカリやハマガニたちはたくましく生き続けていた。
ある日、突然、ブルトーザーがやって来た。
海岸のアダンをなぎ倒し、根こそぎ引っこ抜き、その代わりに、護岸という名目をうたいつつセメントででっかい壁を築き、海岸の多くを埋め立て、破壊の限りを尽くしていった。
とたんに、手前のサンゴたちは死に絶え、魚はいなくなり、カニやヤドカリも次第に姿を消していった。
そして白い砂も、少しずつその姿を消していくのだった。

これらは、昭和39年(1964年)から、たった50年足らずの間に起きた故郷・奄美大島での出来事である。
数万年かけて培われた多くの美しい生き物たちが、たったの50年足らずでその姿を消しつつあるのだ。
ワタシたち人間の、今もなお犯し続けているこの罪は大きく、これからの未来は、その過(あやま)ちを反省することに始まり、これから50年~100年かけて、失いつつある多くの生き物たちと白い砂浜を、元の姿に取り戻すべきことだと強く想う。

シーカヤックやサバニで、まだまだ残されている数少ない美しい砂浜の、大きなムラサキ色のヤドカリや、透きとおるような白いハマガニたちに出会うたび、この想いがこみあげてくる。




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この記事へのコメント

はっちい隊長
2011年04月08日 13:05
ぜひ~!!必ず必ず、元に戻しましょう!!
ヤオヨロズノ亀吉
2011年04月08日 13:05
おお~ 八百万の神々(ヤオヨロズノカミガミ)よ
我らに おチカラを 与え賜え!